脳内議事録

ロボットに関することや日々の記録を書きます。

僕はエンジニアになれない

 

僕はエンジニアになれない。クラシックマウスの反省を書いてるときにそう感じてしまった。モノづくりが好きなはずなのにどうしてだろうか。

 

edakun.hatenablog.com

 

 

私にとってモノづくりとは

社会に貢献するためだろうか。自分を表現するためだろうか。ズバリ答えると

「他の人から自分の人生を肯定してもらい認めてもらうための手段」であると分かった。

こう感じるに至った原体験が2つある。

 

一つ目に、私が幼稚園生の頃の話である。通っていた幼稚園では、ご飯を食べてお遊戯をして午後3時にはバスに乗ってそれぞれの停留所で保護者に引き取られていく。保護者が用事で停留所まで迎えに来れないときは、幼稚園で先生が面倒を見てくれていた。私はこの預かり保育が好きだった。先生が一対一で工作を手伝ってくれた。一緒に工作本を読んで、私がこれ作りたいというと親がくるまで、付き合ってくれた。家に帰ってからは作った工作を親に見せて褒めてもらうのが好きだった。

二つ目に、小学生の頃、近所の3歳上のお兄さんと遊んでいるときのことである。自分でオリジナルのモンスターを描いて、それになりきって遊ぶことだった。男の子がする仮面ライダーごっこの代わりみたいなものだった。正直内容までは覚えていない。ただ、近所のお兄さんが、私が描いた絵を褒めてくれたことが記憶に強く残っている。

 

どうして私は作ったものを褒めてもらうのが好きなのか。それは「モノづくりは自分の成長を形にするから」という結論に至った。自分の人生や成長は目に見えない。製作物にして初めて、自分の成長を可視化することが出来ると感じた。目の前にあるモノは、私の人生の時間を使ってつくられた、自分の人生の存在を証明してくれるものだ。

私以外の他の人は私の人生を知らないし見ることもできない。私はモノづくりを通して、自分の人生を可視化し、表現したいのだと感じた。

製作したものを他人から褒めてもらう認めてもらうことは、自分の成長、人生を肯定してもらうことと同意だと思った。

言い換えると「モノづくりは自分の人生を表現する手段」だと感じた。

 

どうして私はエンジニアになれないのか

エンジニアは創造的でなければならないと考える。エンジニアは世界にないもの、競合より優れたものを生み出す、価値を創出しなけらばならない。そのためにはたくさんのことを学習して日々成長し、モノに落とし込む必要がある。

しかし私は先ほど述べたように他人からの評価を得ることがモノづくりのモチベーションになっていた。逆に言うと、モノ、つまり形にすることが出来ないと私のモチベーションを保つことが出来ないことに気づいた。

創造的なこと、いわゆる世にないアイデアを実現することは、他の人のマネをしているだけではできない。多くの知識や、新しい発想、忍耐強さが必要だと思う。

私にとって、創造的なモノづくりを実現するには、非常に大きい成長のハードルを乗り越える必要がある。歩くことが出来なければ、走ることが出来ないように、創造的なことをするために、土台となる知識を蓄える必要がある。私はモノづくりの最中にその土台作りを断念して妥協してしまう。なぜなら、モノ、いわゆる実物が完成しないことには、他の人に、自分の存在を認めてもらうことが出来ないからだ。そのような妥協をして誰でも作れるようなものを製作することは、とてもエンジニアとは言えないと感じた。

 

私がエンジニアになるために

ここで私は文章を書くことを軽視していたことに気づいた。自分の中でモノづくりとは、工作や図工といった3次元空間に存在する物体を作ることだと固執していた。だが、実際に私が情報を得る媒介としているのは文章であった。そして、多くの人が文章を書いて、自分を表現していた。そして文字を記すことこそがエンジニアになるための第一歩だと悟った。

 

いままで物体を作ることでしか自分を表現できなかった。実物を作るまでには、多くのステップが必要で、自分が成長したと感じるレベルまで行くことは困難であった。それでは、途中で妥協してしまう。ここでモノづくり、いわゆる私にとっての文字を書くという自己表現の範囲を広げることで、創造的なことへのハードルを下げて、自分の中の熱を保ち続け、挑戦し成長し続けることが出来るかもしれない。

 

 

あとがき

この記事を書こう思ったのは、自己分析のために メモの魔力 を読んだことがきっかけです。今まで、文章力が小学生の頃から進化していないと感じていました。私は、生活するなかで具体的なことしか見ておらず、抽象化していなかったのです!。だから今まで、立派な方の講演会を聴いても、この発明がすごかったです、ぐらいしか書けなかったのかと腑に落ちました。具体から抽象化するってこんなに重要だったのかと、本質を理解するとはこういう事なのかと、今頃気づくことが出来ました。分からないままぼんやりと生きてきましたが、そもそも自分のことを知らないから文章にできないんだとわかりました。

 

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book)

 

 

 

拙い文章でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。

 

人生の肥やしになるから読んだ方がいいよって本がある方紹介していただけると、その本を探しにスキップしながら図書館に向かいたいと思います。